齢を取ると反射神経が鈍くなるとか動きが鈍くなると言われる。
これは日々の運動でそれなりに維持や改善することも可能なのだろうけど、週末エンジョイプレイヤーにとっては、なかなか厳しいものがあると薄々感じつつも機敏に走る自分を夢見る。
ネット前に落とされたボールに対して、とっさにダッシュしてそれを拾う。
この至ってシンプルなプレイ(動作)が、人生経験豊富な私にはシンプルにはならない。どうももう一人の自分が確認を求めてくる。
「あっ、前側に落ちる!?」
「どの辺りに落ちそう?」
「まずはコート内に入るわ」
「ん!? 走る?」
「間に合うかな?」
「諦めようか」
「とりあえず、走ろう!!」
「よし、走ろう!」
自問自答する行為は齢の数だけ多くなる。考えてから動く防衛手段が時には決断の鈍さを引き起こす。これがテニスプレイにも反映されていると諸説あり。